石勝線楓駅 最終列車レポート(2004.3.12)

楓行 臨時列車(9631D)

新夕張駅ホーム(9631D)

列車のドアが開くと、すぐにホームにいた鉄道ファン達が車内に入ってきました。あっという間に座席が埋まりましたが、何とか友人達も同じボックスに座ることが出来ました。

車内が落ち着いたところでホームに出て、いつものように車両などを撮影。今回の臨時列車は、今朝の定期列車と同じ編成だったので、特にこれと言ったこともなく、車内に戻り発車を待つことに。

発車時刻になり、列車は楓駅に向け走り出しました。車内はロングシート部に立ち客が多くいただけで、身動きが取れないほどの混雑状況ではなかったです。

新夕張~楓間・車窓

発車すると、まずはキハ40のオルゴール音が。一瞬音が途切れましたが、きちんとした長さでアルプスの牧場が流れました。それに次いで、車掌のアナウンスが入り、楓駅の歴史などが紹介されていました。

その後は車窓を見ていたのですが、やはり最後と言うこともあって、目に焼き付けるように眺めることに。

トンネルやシェルターを抜け、楓地区に入ると、国道沿いには鉄道ファンの姿が。そして、ホーム側には列車を待ちかまえている人達の姿も見受けられました。

石勝線 楓駅

楓駅・駅舎

楓駅に到着すると、車内にいた人は一斉にドアに向かっていきました。少し人が少なくなったところで我々も下車することに。ホームに降り立った際、臨時列車の乗車証明書をJR北海道の職員の方から受け取りました。

3番ホームは歩くことが困難なほど人がいましたが、鉄道ファンの他に地元の方や、道内のTV局のカメラが何台も…。北海道放送・北海道文化放送・北海道テレビ放送・NHK岩見沢報道室など、ほとんどの放送局が来ていた模様。

何とかしてホームを抜け、まずは3番線と駅舎を見渡せる場所から撮影。その後は駅舎に戻り、駅舎内で行われている札幌車掌所のオレンジカード販売と、駅ノートを簡単に眺めることに。

そして、ホームに戻ると、何かが行われるような雰囲気が。JR北海道のプレスリリースに花束贈呈と書いてあった事を思い出しました…。

贈呈が行われる場所はマスコミをはじめ多くの人で埋まっていましたが、何とかして前方で撮影できるような場所で待つことに。

少し経ってから花束贈呈とのアナウンスがあり、地元の方々から、臨時列車の運転手と車掌に花束が贈呈されました。その後は駅名標をバックに撮影会が行われました。

花束贈呈

ホームを移動していると、駅舎と駅名標の間に「ありがとう『楓駅』」と書かれた横断幕が設置されていました。これもJR北海道が企画したものですが、ちょっとやりすぎじゃないかなぁと思ってしまいました。

その後は特にやることもなくなったので、車内からホームの様子を確認。そうしている内に発車時刻となり、列車は発車準備へ…。 この時、ホーム側にいた乗客が窓を開けて、ホームに残っていた人に手を振り始めました。 周りの人達もホームに向かって手を振りながら、列車は新夕張に向け発車していきました。

新夕張行 臨時列車(9632D)

新夕張に向けて発車すると、アルプスの牧場が流れ、車内放送が開始されました。ここでは、楓駅を出る最後の列車であることと、今日の乗務員の1人が最終業務であることの紹介がありました。

新夕張行(9632D)車内 乗車証明書

帰りも友人達と喋っていたのですが、新夕張駅の手前で乗車証明書が配布されました。そして、最後の車内放送が終わったときには、車内から拍手が起きました…。

石勝線 新夕張駅ホーム

新夕張駅・駅名標交換

新夕張駅のホームに降りると、まずは一息つくことに。ちょうど駅名標が付け変わるときであったので、その様子を見ながら、楓最終列車の余韻を感じていました。

改札を出ると、やはり大勢の人が窓口やオレンジカードを購入していましたが、私は臨時に乗務していた車掌に用事があったので、待合室で待つことに。 10分くらいして車掌が待合室に現れたので、用事を済まして、本州の友人と合流。

友人達が待つ車に戻り、これからのことを話し合う。 とりあえず楓駅の様子を見に行くと言うことで、4人で楓地区に向かうことに…。

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