急行はまなすで行く "ぶらり青森周辺"(2015.11.6~11.8)

まえがき

日常生活に疲れを感じた10月下旬、何気なく青森に行きたくなりました。折しも札幌と青森を結ぶ「急行はまなす」が北海道新幹線開業に伴い廃止されることが発表されており、週末を中心に指定席や寝台が取りづらくなっているという話を耳にしていたので、仕事終わりの金曜日の急行はなますで札幌を発ち、週末を青森周辺を巡るというプランが頭に浮かびました。

その数日後、仕事帰りに最寄駅の窓口で急行はまなす・寝台車の空席を確認したら「上段なら空いています」との事であったので、その場で青森行きのきっぷを手配することに。

その後、数日もすると乗車日の急行はまなす・寝台車は満席となったのですが、出発の数日前にインターネットで空席状況を見てみると「△」(空席残りわずか)の表示が。更に詳しく調べてみると寝台の空席は「下段」であったため、最寄駅に行って上段から下段に変更してもらいました。

2015.11.6 出発→札幌駅

出発日の金曜日、やはりいつもの様に定時では仕事が終わらず残業でしたが、折角のはまなす乗車ということもあり、早めに残業を切り上げて帰宅しました。

晩飯を食べて一息つくとまだ時間は有ったのですが早く出発したくなり、忘れ物が無いかを確認して駅へ向かいました。 今回の旅は731系電車からスタート。金曜の夜ということもあり、車内はまばらでは無く様々な世代の人が乗車していました。

札幌駅3・4番ホーム

予定より早めに札幌駅に到着。急行はまなす入線までは30分程度しか無かったため、改札は出ずに急行はまなすの入線する3・4番ホームを探索していました。ホームでは「急行はまなす」と書かれた乗車位置案内札を各号車毎に眺めたり、各号車の待機列の様子を確認して過ごしていました。

案内札を見ると、本日の急行はまなすは寝台車が増21号車を含めた3両、指定席はドリームカー2両とカーペットカー1両、自由席は2両という編成であり、寝台車以外は所定の両数での運用でした。


ホームの様子を確認し始めたときはあまり人は居なかったのですが、はまなすの入線時間が近づいてくると徐々に乗客が待機列を形成するようになり、特に3号車の自由席は長めの列が出来ていました。

急行はまなす

急行はまなす入線(札幌駅)

急行はまなすの入線時間となり、列車入線を知らせるホームのアナウンスが流され始めると、「札幌駅ホームに入ってくる急行はまなす」を撮ろうと多くの人が桑園方に向かってカメラを構える姿が見受けられました。

入線したはまなすが所定の位置に停車し、ドアが開くまで車両に表示されていた「B寝台」という表記を見て「いよいよ乗るんだな…」という気持ちが高まってきました。 ドアが開き、車内に入るとまずは本日の寝床となる場所を確認して、車内探索に出かけることにします。急行はまなす自体乗車するのがほぼ2年ぶりと言うこともあり、いろいろと眺めていました。

急行はまなす・B寝台車通路 急行はまなす・B寝台下段
急行はまなす・B寝台車通路 急行はまなす・B寝台下段
急行はまなす(札幌駅)

そして、まだ発車時間までに余裕があったため、一旦ホームに出て車両を撮影しに行きました。はまなすは4番線に停車していたため、編成写真を撮るには向かいの5番線から撮ると良いのですが、入線後しばらくは回送列車のキハ40系が5番線に停車していました。数分もするとキハ40系車両は苗穂へ向かっていったので、発車まで撮影タイムとなりました。

発車10分ほど前に車内へ戻り、指定された座席で発車を待つことにします。しかしながら、稚内からのスーパー宗谷4号が遅れていた関係で発車が数分遅れることがアナウンスされ、高まっていた気持ちに少し穴が空いた気になりました。

急行はまなすは定刻から数分遅れて札幌駅を発車。札幌駅から離れる時は窓からその景色を見ていました。寝台に戻り少しすると車掌による乗車券類の検札がありました。そして検札が終わると寝台車では車掌によるアナウンスが流れなくなり、周囲も寝台のカーテンを閉めていて静かになっていました。

北広島駅を過ぎると寝台車内は減灯となり、しばらくは窓から見える夜の景色を眺めていましたが、徐々に寝る準備を行い、苫小牧駅を発車した後に眠りにつきました。


2015.11.7 急行はまなす »